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オオワシヒナ生後1日目
円山動物園では、将来的な野生のオオワシの生息状況悪化に備えて、動物園で繁殖したオオワシを野生復帰させる技術の確立に向けた取り組みを始めています。
その取り組みの一つとして、飼育個体群の遺伝的安定化に向けて、人への馴化が強く、人工授精ができるオオワシの創出とその技術的な確立を目指しております。
人工授精ができるオオワシを育てるためには、人に刷り込みが入るよう人工育雛を行う必要があります。2017年には当園で初の人工育雛に挑戦いたしましたが、残念ながら生後1か月で死亡してしまうという結果に終わりました。
この度、2020年2月12日に非公開の野生復帰施設で飼育中のペアが産卵、3月18日には孵化に至り、現在、再び人工育雛への挑戦を行っておりますのでご報告いたします。
当園にとってオオワシの人工育雛は2回目の挑戦です。前回の事例や他園での事例などを参考としながら慎重に育てていきたいと考えています。
なお、ヒナは現在、温度・湿度管理を容易に行うことができる、は虫類・両生類館(現在、新型コロナウイルス対策のため閉館中)のセンターラボに設置した保育器で飼育しております。来園者の皆さまにご覧いただくことはできませんので、ご了承をお願いいたします。
ヒナが大きくなってきたら、日光浴や人馴れのために館外に出て来ることもあるかもしれません。楽しみにお待ちいただければと思います。
【ヒナ成長記録】
3月19日(生後1日目):体重103g、餌量19g
3月23日(生後5日目):体重153g、餌量57g
3月28日(生後10日目):体重380g、餌量170g
3月31日(生後13日目):体重609g、餌量237g
オオワシヒナ生後14日目
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