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更新日:2023年1月6日

令和4年度第16回定例市長記者会見記録

日時

2023年1月4日(水曜日)10時00分~10時20分

場所 記者会見室
記者数

16人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。

会見動画(市長からの話題・質疑応答)を見る(YouTubeへのリンク)

市長からの話題を手話付き動画で見る(YouTubeへのリンク)

質疑応答を手話付き動画で見る(YouTubeへのリンク)

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

 年頭に当たって

 お集まりをいただきました報道機関の皆さま、そして市民の皆さま、あけましておめでとうございます。年頭に当たりまして謹んでご挨拶を申し上げたいと思います。

 今年(2023年)も引き続き感染症への対応をはじめとする、市民の皆さまの命と健康を守る取り組みを優先して進めてまいりたいと思っております。

 また、市内の経済・観光の再生など、さまざまな課題に向き合いながら、札幌が将来も持続可能な都市として進めていくための道筋を付けてまいりたいと、このように考えているところであります。

 まず、新型コロナウイルス感染症でありますけれども、新規感染者数は比較的高い水準で推移をしておりまして、病床使用率も依然として厳しい状況が続いております。

 この年末年始もご対応に当たっていただきました医療従事者の皆さまには、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

 市民の皆さまにおかれましては、引き続き、基本的な感染対策の徹底とワクチン接種のご検討をお願い申し上げます。

 また、この年末年始にかけまして、市内の北東部でまとまった降雪がありましたことから、本日(1月4日)午前9時から、札幌市緊急除排雪実施本部会議を開催いたしまして、今後の対策を決定いたしましたので、報告をさせていただきます。

 1月2日夜から、4日の朝にかけて北区のあいの里・篠路地区、東区の中沼・丘珠地区などで42センチメートルの降雪があり、積雪深が50センチメートルを超えたことに加え、札幌管区気象台の1カ月予報において、今後も降雪量が多い予報となっておりますことから、昨年(2022年)取りまとめました大雪時の対応指針のフェーズ1の対策として、幹線道路の運搬排雪の前倒しと強化を実施することといたしました。

 まず、今回の降雪に伴う除雪や道路の拡幅作業を1月5日までに行い、6日から幹線道路の運搬排雪の前倒しと、道路脇の雪を全て取り除く排雪の強化を実施いたします。

 今後も市民生活に大きな影響が出ないように、市内各所の気象状況や道路状況をしっかりと把握し、状況に応じた対策を実施してまいりたいと考えております。

 さて、今年4月には世界に向けて持続可能なまち、札幌をアピールする絶好の機会となります、「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催されます。

 札幌市では、2030年までに温室効果ガス排出量を、2013年比で59%削減するという高い目標を掲げて、気候変動対策に取り組んでおりますので、札幌・北海道の環境への取り組みをアピールすること、そして、この大臣会合に合わせて開催する環境イベントなどを通じまして、市民・事業者の皆さまの環境への意識向上を図り、市民の皆さんと一丸となって、世界に誇れる「環境首都・SAPPORO」に向けた動きを加速させる契機としていきたいと考えているところであります。

 また、観光をはじめといたします経済の活性化に向けまして、まず、2月に、3年ぶりにさっぽろ雪まつりの会場開催を予定しております。来場される方には、あらためて雪氷像の大迫力や精巧さ、雪まつりの魅力を満喫していただければと思っているところであります。

 さらに9月には、体験型観光の国際会議であります「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」が開催されます。世界60カ国から800人もの旅行会社やメディアの方々が来道されまして、札幌・北海道の自然や食、文化といったさまざまな魅力を国内外に広く発信できるチャンスであります。

 このような機会を生かしまして、感染症や物価高騰などで大きな影響を受けております、市内の経済・観光の再生につなげてまいりたいと考えております。

 さて、例年、その年の思いを象徴する漢字一字を発表させていただいておりますけれども、今年の一字といたしまして、跳ぶ、跳ねるという「跳」の字を選んだところであります。

 昨年、札幌は市制100周年を迎えました。これまでの歩みというものを礎にしながら、次の100年へのスタートにする年としたいという思い、それから今年は卯年でありますので、ウサギのように跳ねる、跳躍する、高く飛び上がる、そういう1年にしていきたいという思いから、この字を選んだところであります。

 次の100年に向けてのスタートになる、そういう1年にしていきたいというふうに考えているところであります。

 報道機関の皆さまには記者会見の場、その他を通じましてさまざまな市政の取り組み・情報について市民に広くお知らせをいただければというふうに思っているところでありますので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 冬季オリンピック・パラリンピック招致に向けた今後の取り組みについて

朝日新聞

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について、市長は年末(2022年12月23日)の会見で、積極的な機運醸成活動を当面休止し、意向調査の再実施を表明されました。その手法やスケジュールについて、具体的に決まった事項はございますでしょうか。

市長

 引き続き、冬季のオリンピック・パラリンピックの開催意義を市民の皆さまに訴えていきたいと思っております。その一方で、東京2020大会におけるさまざまな課題や問題が多く出てまいりましたので、この問題を解決し、改善策を示してまいります。

 札幌が目指す2030年のオリンピック・パラリンピックは、これまでの大会運営とは違うということをお示ししていかなければ、市民・道民・国民の理解を得ていくことは難しいだろうと考えているところであり、まずは、スポーツ庁を中心とした国の大規模な国際又は国内競技大会の組織委員会等のガバナンス体制等の在り方検討プロジェクトチームにおいて、スポーツの大きな国際大会における組織運営に関わるガバナンスの検討をスタートしておりますので、こういったプロジェクトチームの検討状況をしっかり踏まえつつ、札幌市としての取り組みを検討していきたいと思っております。

 そして今、会場についてのいろいろな問題も出ておりますので、それらも含めて解決をした上で、開催計画の変更案をお示しし、市民・道民・国民の意向を確認していきたいと思っております。

 そういう意味では、まずは、どういった形でこれまでの大会と違うものにしていけるのかという検討に注力していきたいと思っています。

 北海道日本ハムファイターズ本拠地移転後の札幌ドームの活用について

HTB

 2023年に大きく変わる部分として、北海道日本ハムファイターズの本拠地がいよいよ札幌ドームから移転し、札幌ドームの経営が大きく変わる最初の1年になるかと思います。今後、札幌ドームを運営していく上で、ネックになっています札幌ドーム条例の見直しですとか、いろいろな課題があると思いますけれども、今年はどのような目標を立て、どのような改革を進めていく年になりますでしょうか。

市長

 まずはやはり、積雪寒冷地においても、冬場でも使える全天候型の多目的施設でありますので、この特長を最大限に生かして多くの方に使っていただく機会を増やすことが重要だと思っています。

 今年はまだコンサートなどの開催において、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてくると思いますが、今の指定管理者である札幌ドーム株式会社では、今後5年間で収支を黒字にしていくという計画を出しておりますので、先ほども申し上げたとおり、多くの方にドームを使っていただけるよう、ドームの特長を生かした運営を行った上で、収支をしっかり安定させていく必要があると考えています。

 市長の2期目における市政運営について

読売新聞

 市長の任期が残り4カ月となりましたが、この4カ月間に取り組むべき課題として想定されているものが何かありましたら、教えていただければと思います。

市長

 冒頭で申し上げましたように、まずは市民の命と健康を守っていくということを最優先に取り組んで行くということで、新型コロナウイルス感染症の対策を継続してまいります。その中で、医療体制を恒常的なものにしていくための検討をしてまいりたいと考えております。

 また、昨冬のような大雪への対応についても、先ほどお話をさせていただきましたように、早め早めの対応により、市民生活への影響を少なくしてまいりますほか、経済・観光の面では、ようやくインバウンドのお客さんも戻ってきている状況にありますので、これらの状況をしっかり継続していけるように、国内に向けてのいろいろな観光キャンペーンも進めていきたいと思っています。

 今年の一字について

読売新聞

 昨年はオリンピック・パラリンピック招致も含め、持続可能なまちづくりを進めるスタートの年ということで「礎」という字を今年の一字として選ばれたと思います。ただオリンピック・パラリンピック招致については、汚職問題などでイメージを悪化させたと思いますが、「跳」の字に何かオリンピック・パラリンピック招致に関する思いを込められているのであれば、教えていただければと思います。

市長

 これは必ずしもオリンピック・パラリンピックのことだけではなく、先ほども申し上げましたように、昨年、市制100周年という節目を迎えましたので、それまでの歩みを礎にしながら、次の100年に向けてステップアップしていく年にしていきたいという思い全般を取り上げているところであります。

 ヒグマ対策について

北海道新聞

 昨年末に市街地でヒグマの出没事例がありましたが、冬眠期であり、出没があまり想定されないタイミングでもあったのかなと思うのですが、今後の市街地におけるヒグマ対策について、何かお考えがあればお聞かせください。

市長

 今回確認された個体は、足跡からすると比較的若いヒグマであると推定されておりますけれども、なぜこの時期に冬眠をしていないのか、あるいは何らかの形で目を覚ましたのかということなどについて、まだ分からない状況であります。

 今回目撃されたヒグマについて、足跡などを追跡しましたところ、円山西町の住宅地を少し歩いた後、山林のほうに向かっていったということが分かっております。

 再び出没するという可能性もありますので、当面、付近の住民の皆さんには注意を呼び掛けていきたいと思います。また、見通しの悪い夜間の外出については特に注意していただきたいということや、ごみ出しについても注意していただきたいと思います。

 その上で、札幌市は住宅地と山林が隣接する部分が広範囲にありますので、ある程度ヒグマの特性などを踏まえた上で、電気柵などの対応を取っていかなければいけないと思っておりますので、今年の早いうちから、そういった取り組みを進める上での検討・調査を進めていきたいと思っています。

 第73回さっぽろ雪まつりの開催について

北海道新聞

 さっぽろ雪まつりが3年ぶりに会場を設けて開催されるということで、道外や国外からも多くの観光客が来ることが予想されます。先ほど市長からも、経済の活性化を図るというお話がありましたが、新型コロナウイルス感染症対策との両立が大きな課題になってくるかと思います。

 すでにさっぽろ雪まつり実行委員会からアナウンスされている部分がありますが、どの程度の厳しい対策をしていくのかについて、方向性などをあらためて市長から伺えますでしょうか。

市長

 その時点での感染状況に応じた対策を取ることになっていくと思いますが、現在のオミクロン株の特性を踏まえますと、例えば、ある程度一方通行とすることで、立ち止まる時間が少ないような形で見ていただくことにより、密集する場所をできるだけ避けるですとか、大通公園の会場内では飲食ブースを設置しないというような形で感染対策を取った上で開催することになってくると思っております。

 今後の感染状況に応じて、水際対策などにおいて変化が出てくるかもしれませんが、状況に応じた対策を取っていきたいと思っています。

 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行への対応について

NHK

 今、インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が懸念されているところですけれども、今後、同時流行に向けての対策や、札幌市としての方向性などがありましたらお願いします。

市長

 少しインフルエンザの感染者も増えてきている状況でありますので、引き続きインフルエンザの流行状況も注視をしていきたいと思っております。

 札幌の場合は、新型コロナウイルスに加えてインフルエンザについても下水処理場からのウイルス検査を実施し、感染の状況を把握しております。そのため、比較的早めに感染状況の動向をつかめる状況になっていることから、(今後も)しっかり注意していきたいと思っております。一方で、(新型コロナウイルス感染症とインフルエンザを)同時に検査できるキットの配布がかなり広がってきておりますので、医療機関はもちろんでありますし、薬局などでの購入も可能になってまいります。(新型コロナウイルス感染症とインフルエンザは)発熱などの症状はほとんど似ておりますので、ご家庭でもどちらに感染しているのか検査ができるような体制をしっかり整えていきたいと思っております。

 加えて、市民の皆さまには、重症になってくるような場合については、早めに医療機関を受診していただき、そうでない場合については自宅で静養していただき、解熱剤などのいろいろな医薬品を備蓄していただくようお願いしていきたいと思います。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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